医療情報基礎知識検定試験 試験結果 第29回
試験結果講評
第29回医療情報基礎知識検定試験は、2023年11月5日(日)に全国19会場で実施し、414名の方に受検いただきました。試験問題数は80問で、1問を1点として採点しました。
今回の試験では、問21で低い正答率となりました。この問題は平均在院日数について問う問題です。平均在院日数の計算式には、厚生労働省の「患者調査」で使用する計算式と「病院報告」で使用する計算式があります。それぞれの計算式の特徴を正しく理解することは、とても大切です。是非とも「医療情報の基礎知識(改訂第2版)」等で振り返りを行ってください。
採点の結果、平均点は63.7点(79.6%)、最高点は78点(97.5%)、最低点は29点(36.3%)でした。前回(第28回)の試験は、平均点は65.8点(82.2%)、最高点は79点(98.8%)、最低点は34点(42.5%)でしたので、前回とほぼ同程度の成績となりました。医療情報技師育成部会では、80問中60点(正解率75%)以上を医療情報基礎知識検定試験の合格としております。試験統計の年度別合格者数に示すように、今回の試験で合格された方は304名(73.4%)でした。
今回の試験を受検された方全員に、総合成績と分野別の成績を記載した成績証明書をお送りし、合格された方には「合格証」を同封いたします。合格されなかった方は、さらに学習を重ねていただき、再度挑戦していただければと考えております。
医療情報基礎知識検定試験には更新制度はありませんが、日進月歩の医療現場における情報処理技術、医療(病院)情報システムなどに関する知識は、常に最新のものにしておく必要があります。機会があれば、この試験を再度受検いただき、医療情報に対する基礎知識の確認をしていただければと思います。また、今後、医療情報技師や上級医療情報技師を目指される方は、さらなる研鑽を積んでいただき、それらの能力検定試験に挑戦していただければと思います。
成績証明書および合格証は今月中に郵送いたします。